はじめに
　 自然豊かな九州佐賀で育った米や麦など素材へのこだわりと、 杜氏たちのものづくりに対する思い入れをご紹介いたします。

古代より受け継がれた自然の恵み

仕込水や割水の水源地は、九州の佐賀県有田町に位置する黒髪山から注がれる岩清水が源となっています。 古来より霊場として知られてきた黒髪山（標高516m）は、「水源の森百選」にも選ばれており、 数千種類におよぶ植物が自生し、天然記念物に指定されたカネコシダという貴重な植物を見ることもできます。

自然豊かな水源から汲み出した清冽な水で、私たちは、じっくりとゆっくり旨き酒を醸し出しています。 焼酎や清酒のやさしい味わいは、原料や製造方法ばかりではなく、仕込水や割水に黒髪山の軟水を用いたことによって実現しています。

地元佐賀県産で日本一の酒を目指す

日本一の生産量を誇る佐賀県産二条大麦 　麦焼酎の主原料となる二条大麦、国内で使用する二条大麦のほとんどを外国産に依存しています。 さいわいにも地元九州佐賀県は、広大な穀倉地帯を背景に、日本一の二条大麦の生産量を誇ります。 弊社では、佐賀県産の二条大麦の中でも良質な原料を麦焼酎の主原料として使用し、新品種の開発への協力など、生産者との交流も積極的に取り組んでいます。

清らかな水が育む良質のコメ 　国見山麓と黒髪山山麓の清らかな清水が流れ込む有田川の流域に広がる水田で、酒米の最高峰と呼ばれる酒造好適米「山田錦」が栽培されています。 弊社では、山田錦を筆頭に酒造りに適した「コメ」を厳選し、素材を活かす清酒造りに取り組んでいます。

The SAGA認定酒
　佐賀県では、佐賀県産原料を100％使用した品質の優れた製品を消費者にお届けするため、 平成１７年に「佐賀県原産地呼称管理制度」を創設し、日本酒（純米酒）と焼酎（本格焼酎）を対象として 、製品の認定を行なっています。 この制度は、佐賀県産原料を100％使用し、佐賀県内で製造されていることだけでなく、 品質も厳しく審査して、「The SAGA認定酒」として認定するものです。
詳細についてはこちらのPDFファイル（佐賀県HP内）をご参照ください。

伝統と革新
　杜氏をはじめとする蔵人たちは、職人としての技術を磨きつつ、米、麦の一粒一粒に込められた生産者の思いを大切に、 酒造りを通して、日本の伝統である酒文化の発展に貢献したいと考えています。 今も、伝統の技と新しい発想で、長く愛される酒創りに取り組んでいます。